放射線科
頚動脈超音波検査
頚動脈超音波検査の有用性
 動脈硬化の進行の指標として内中膜複合体厚(IMT)というものがあります。
  総頚動脈壁をエコーで観察すると、血管内側から高エコー、低エコー、高エコーの3層として描出されます。この内側の高エコー、低エコーを合わせた厚みを内中膜複合体(IMC)と呼び、計測します。IMCは健常者では0.8mmから1.0mmを越えることはなく、加齢や動脈硬化の進行により肥厚します。また、動脈硬化ではIMCのエコー輝度が増強し、壁の内面が不整となります。従ってIMCは、動脈硬化の指標になります。
  またIMCの肥厚は年齢の他にも、性別では男性、喫煙、一般に生活習慣病と呼ばれる高血圧、高脂血症、糖尿病などに大きく関係しているといわれています。
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